令和5年6月11日

 柏市民空手道春季大会に参加いたしました。結果は悔しい思いとなりましたが、これまで元気のなかった子の頑張りを目の当たりにし、どちらかといえば嫌々に来ていた子が悔しい思いに目を潤ませ、また、日頃は笑顔あふれる元気な子が落胆する姿、そのどれもを目にしたならば一言に残念無念です。

 

 ただ、それは私の指導不足、つまりは力不足だったことに尽きますが、私自身が悔しさに打ち負かされ、苦しむのならば致し方ありません。しかし、私自身のことに留まらず、子どもたちの目を潤ませ、それに伴う気持ちを持たせたことが何より悔しいのです。親が子を思う時、痛みなどで苦しむ際、変われるならば変わってあげたいといった気持ちを覚えるも、実現できない現実に苛まれ、共に苦しむといった状況が幾度となくありましたが、そのような思いとなりました。

 

 日頃は勝った負けたではなく、武道を続けることでの人間育成をと宣うも、やはり試合となれば勝ってほしく、むしろ勝たせたい。それを成し得なった結果を受け止めるにしばしの時間を要しては、悔しさが悲しみともなりました。しかし、いつまでも感傷になど浸ったいてはいられません。自分自身だけのことでしたら、好きなだけ浸ればよいのでしょうが、当たり前ですが時間は止まらず、稽古日は訪れます。その際に見せよう私の姿が大事なれと自らを鼓舞するところです。

 

 勝っての喜びに対し、負ける悔しさは誠に残念ながらも、その思いは今後の稽古に向かいての意欲になろうと思え、信じて疑いません。そして、次に迎える機会には是非ともと私自身にも言い聞かせ、稽古に向かおうと思っております。

 

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」

 

 先日に作りましたTシャツの背中に入れた言葉ですが、この言葉を信念とすべく精進して参ります。