令和2年12月5日

 今年も残すところ三回の稽古となり、一年とは本当に早いものだと改めて思うのだけれど、こうして記録に残すべく綴る際には様々なことを思っては考える機会となる。一度の稽古は2時間なれど、実質的な時間はだいぶ削られてしまう。よって、少しでも有意義にと思うも、実際には思うようには運ばない。

 

 何かのトラブルめくことがあったのならば致し方ないと諦めもするが、そうではなくしてただ単に休憩後の集まりが悪いだとか、目的とする内容に至らずの復習めく時間がそれだ。無論、学年の始まりが一緒といった区切りではない為、足並みを揃えること自体が難しいのかも知れないが、基本的な部分に於いては、相応の時間を経過したならば習得をされたく、また、以前に出来たことが意欲の減退か集中力の欠如かは分からぬも、習得したものを崩してほしくはない。

 

 そんな中、送り向かいの際に兄や姉が稽古する姿を見てなのか、さもなくば親御様からの助言か、弟や妹が新たに始める。様々な動機があるものだと思うけれど、このような初動は一言に嬉しい。なぜなら、稽古する姿を目にし、つまらぬものと思えば始めぬのだろうし、何らかの理由により気持ちを動かすものがあったからこその初動である筈だ。まして兄弟、姉妹なれば面倒を見る姿も微笑ましく、また、同じ体験をすることにより、これまでとは少し違った印象を互いに持つのではないかと思え、また、それにより関係をも深まればと考える。

 

 時間は限られる。その限られた時間で何を得ようか。日によってはこれといった手応えがない場合もあるかもしれない。だが、これだけは言えよう。自らと向き合う2時間という経験を得たこと。そして、この積み重ねがあとになって存在が大きくなれと思う。時間は限られ、過ぎた時間は戻らぬ!よって、あとになってやろうと思ってみたとて叶わず、故にこの積み重ねを常に重んじ、その時々の時間を大切にしたい。

 

 残すところ三回の稽古。感染予防に徹し、怪我なく、寒さに負けず、元気に稽古して参ろうぞ!!