令和2年9月19日


 いつの間にこのような素晴らしい蹴りが出来るようになったのか!?なんて思う程に素晴らしくきれいな蹴りを見せた。いつも稽古の前に早く来ていて、手持ちぶさたにしていたものだから、ちょいとミットを手渡し、蹴らせてみたところ…!もちろん稽古を重ね、幾度も行っているのだから成長していて当たり前で、むしろ普通のことだとも考えられる。だが、それでいて驚いては胸を打たれもする。

 

 小さな頃より始められ、当初は稽古にならずも、休まず通い、時に笑っては時に泣いた。それがいつしか…であって、今も尚、稽古に勤しむ。実のところ、稽古にならぬ日がなくはなく、最初の頃は随分と泣いていた。稽古といえば聞こえは良くも、実質的な内容にあっては辛抱ということも含んでの稽古となる。夏場は単にただ暑く、冬場は単にただ寒い。そして、小さな子には難しかろうことを口にすれば、退屈であろう時間をも過ごす。それでいて続けた。そして、これからも続ける。それは一言に胸を打たれようことに他ならない。

 

 今現在は稽古内容に制限があるものの、更に成長できる機会とすべく、できる限りの対応を行っての稽古としたい。