令和元年8月24日

 礼に始まり礼に終わる。正座をする時間を好む。以前にも記したように思うが、この正座というものは字の如く、正しく座っているように思え、この正座をするや気持ちが静まり、落ち着いてくる。直前まで動き回っていた筈だが、正座をするや無になるべく、深い呼吸だけに意識を向け、鎮まる時に身を置く。

 

 雑多な日常においては殊のほか慌ただしく、目覚めた直後から就寝するまで時計ばかりを気にし、無事に一日が終わったことに感謝をする間もなく翌日のことを考える。あっという間の一日、一週間、一か月、そして、一年。そんな中、ちょっとばかりの無になる時間。それは大切であろう。

 

 夏休みという時期より様々な予定が重なり、稽古に来られなくも仕方あるまい。だが、来られずとも一日のどこかでほんのちょっと空手のことを考えてほしくもあり、また、気持ちを落ち着かせる時間を作り持ってほしい。今一度「心技体」という言葉と共に…