令和元年6月1日

空手といえば回し蹴り!そんなイメージがありながらも、形には不思議と回し蹴りが入っていない。組手にはごく一般的で、もちろん個人差や得手不得手があるものの、比較的に出しやすい蹴りという印象がある。前蹴りや足刀、足払いがある中で含まれていないその理由も様々な

れど、形は形としてきっちり稽古されたい。

 

そのような形は好き嫌いが大きく分かれもし、組手よりも重んじたくもあり、地味なれど、自らと向き合える時間にもなろうと思う。日常での気が散る際、ふと形をすることがある。気持ちを集中させて落ち着かせる為だが、思いのほか効果がある。是非とも試されたい。

 

ただ、時に目的を見失うこともある。気付けば夢中になってしまって、気を落ち着かせることが目的だった筈だが、それをいつしか忘れて没頭し、本来すべきことが遅れもするから注意が必要だ。よって、この場合には効果があるのか逆効果なのかは疑問ながらも、形はそれだけ気を集中させもし、それ故、自らと向き合えよう。

 

そして、時に「形にはまるな!」などといった慣用句を耳にもするが、この稽古に於いては大いに形にはまろうと思う。