平成30年9月15日

黄色の帯。

 

初級の白帯から始まり、基本の習得後、最初の形となる「太極上段」に合格して黄色となる。形で言えば最初の形ではあるが、殊の外、この形の習得が難しい。よって、苦労もする。小さな子にとってそれは困難となる。手は…足は…体はこうだなどと…

 

しかし、この形をきっちり習得したならば、これ以降の習得がスムーズともなる。上段の次は中段となり、突きや立ち方の違いはあれ、その動作はほぼ同様だからだ。自転車でいうなら走り始めの漕ぎ出しは負荷が強くも、動き出してしまえば軽減される。イメージとしてはそんな感じだろうか…なんて思ったけれど、やはり違う気もする。申し訳ない。それぞれに難しさがある。しかしながら、コツというか、形とはどんなものかというところは先々の効果につながると思う。

 

写真はこれから形を始める状態の「平行立ち」である。呼吸を整え、気を静める。微動だにしない。はじめの声を待つ。個人的にはこの瞬間も好きな時間となる。稽古では活発に動き回るも、その動作をすべて止め、どこか時間さえ止めているように思えるからだ。とはいえ、それぞれの成長は止まることを知らない。